あらしのよるに
きむら ゆういち作
あべ ひろし絵
タイトルのようにあらしのよるにやぎが小屋の中で雨宿りをしていた。
そこにおおかみも雨宿りに入ってくる。
小屋は真っ暗でお互いの顔は全く見えない。
そのなかでやぎとおおかみは互いの出身地や好きなえさなどの会話をしていく。
それぞれの性格も会話の中に出ていており,見ず知らずの二人なので,相手にどう思われるかを考えながら会話を進めていく。
名作である。
子供たちと読んでいると,「おおかみに食べられちゃうよ」「嵐が過ぎたらどうするのかな」とわくわくするストーリー展開になっていて,読み応えのある一冊となっている。
最後に二人は顔は見ないで,またこの小屋で会うことを約束した。
その合言葉が「あらしのよるに」
これを言ったら,お互いに嵐の中で過ごした二人だとわかる。
これで話は終わることになる。
「このあとどうなるんだろうね」
なんて言って,子供たちと想像しながら話を作ることも面白いと思う。
ちなみに,我が家では子供たち二人でそれぞれのストーリーを考えた。
①ハッピーエンドver.
やぎは待ちきれず,約束の時間のずいぶん前に小屋に到着した。
やぎは何を話そうか,早く会いたいと待ちきれない様子で落ち着かない。
一方おおかみは,会う前に狩りをしてしっかりと腹ごしらえをして準備万端にした。
おおかみも心の中ではあらしのよるに会った友達に早く会いたい。
そんな気持ちを抑えるようにして小屋へと向かっていく。
おおかみが小屋に入り,目の前に白いものが立っていた。
目を疑ったが,合言葉を言った。
「あらしのよるに」
やぎもおびえた様子があったが,合言葉を発した。
「あらしのよるに」
二人は歩み寄り,だまって目を合わせた。
②残虐ver.
やぎは約束の時間に待ちきれず,小屋で待っていた。
おおかみも大急ぎで小屋へ向かう。
小屋に近づいていくと,獲物のにおいがぷんぷん漂う。
おおかみはそのにおいに我慢しきれず,においをおった。
そのにおいは小屋に続いていた。
あれ,おかしいと思うが,本能には勝てない。
おなかもすいてすいて仕方がない。
このあとはみなさんの想像にお任せします。
このように,子供と一緒にストーリーを組み立てていくと子供の創造力も豊かに働き,大人には考えられないような独創的な発想もつく。
絵本から学ぶことはまだまだたくさんありそうだ。
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