2020年5月2日土曜日

薪ストーブに使う薪は何がいいの?

連休初日,昨日にもましてとても暑かったですね。

6月下旬並みとも言われました。

連休中,暑い日が多いようですので,体調に気を付けて過ごしましょう。

さて,暑くなってきたので我が家の薪ストーブもシーズンの終盤をむかえております。

先日薪ストーブを導入している友人とこんな話になりました。

「薪はどんな種類の木を使うのが一番いいのかな?」

木は何万と種類もあり,何の木なのか同定できないこともある。

我が家では薪は自分で木を切ったり,知り合いから原木をゆずってもらったりしてまかなっているので,最近では木の種類もある程度分かるようになってきた。

今日は友人との会話から生まれた話題からです。

<結論>
薪の中では王道中の王道,いや,王様!!

クヌギ

これを使うのが一番であると私たちは結論付けました。

これを出した観点としては三つあります。

①火の持ち
②燃やした時の炎の美しさ
③割れやすさと積みやすさ

他にも「乾燥具合」「切りやすさ」「手に入りやすいか」などさまざなな観点がありましたが,上記の3つは外せないだろうということで,結論に至りました。

少し詳細を。

①火の持ちについて

これはその木の密度に関係しているかと思います。

木は植物ですので,水や養分を吸い上げます。

ですので,中はそれらが通るようにわずかながら空洞があります。

また,細胞の構造も少しずつ違っている。

薪にするときに,1~2年乾燥させると,水分が抜け,ぎゅっと縮む。

この縮み方が火の持ち具合に関係していると考えられる。

スポンジを想像してほしい。

中は隙間がかなり空いていて空洞だらけだ。燃やしたことはないが,燃やしたらきっと一瞬で消えてなくなってしまうだろう。

クヌギ一本の薪をストーブに入れると,大体2時間は燃えてくれる。

②燃やした時の炎の美しさについて

炎のゆらぎは人の心を落ち着かせてくれる効果があるといわれている。

確かに見ているだけで和む。

その炎にも多少なりとも違いがある。

これは感覚的なものになってしまうかもしれないが。

クヌギを燃やすと,初めは勢いよく燃えてくれる。

だんだんと火が落ち着いてくると,薪が赤くなり,穏やかにゆらゆらとした炎で燃えてくれる。

これが癒しの効果抜群である。

③割れやすさと積みやすさ

原木,いわゆる丸太を割らないと薪にはならない。

また,それを積み重ねて乾燥させて初めて薪が出来上がる。

原木を割っていると,割れやすいものと割れにくいものがある。

クヌギはとっても重い。

ずっしりとしていて,乾燥すればいい薪になるのだなとわかる。

クヌギは以外にも繊維がまっすぐなので,スパッと割ることができる。

もちろん,節もあるので,そこにあたってしまうとだめだが・・・

また,木の表面は凸凹している。木の皮もとても分厚い。1~2cmはある。

この凹凸が積むときに互いにかみ合ってくれて積みやすい。

本当に美しい木である。

最後に・・・

クヌギは昔から里山で大切に育てらていた。

大きくなったものは切り,小さいものを残してまた次の代に残していく。

切った木は,生活の一部となり,人々の役に立っていく。

その里山は今姿を大きく減らしている。

我々の生活スタイルが劇的に変わる一方で,山や里山はすたれていく。

私の住んでいる地域はや田園風景がまだ残っているが,放置された田畑や,山がたくさんある。

ある山に登った時は,木がたくさん朽ちて倒れていた。

登山やキャンプがブームになっている。

Uターン,Iターンによる田舎で暮らすことに興味関心をもつ人も増えてる。

里山の大切さも見直されている。

私自身も薪ストーブがなかったら,このようなことに目を向けることはなかったと思う。

私たちにとって「豊かな生活」とは人それぞれである。

これはいままでも,この先も変えることはできないだろう。

私たちは地球に住んでいることは間違いない。

科学技術がいくら発展していこうとも,自然から恵みをもらって生きていることはこの先も変わらない。

自然から恵みをもらって生きている身として,私も微力ながら,地球にも人にも優しい暮らしを提案し,実践していきたい。

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